住友ベークライトは、VOC(揮発性有機化合物)を大きく低減した完全水溶性のレゾール型フェノール樹脂を開発した。フェノール樹脂に含まれる残存原料のフェノールやホルムアルデヒドを0・1%未満まで低減し、有機溶媒なしで使用できることから、製造工程での臭気の悩みを解決できるほか、VOC対策に必要な諸設備や法的手続きを軽減でき、溶剤を燃焼させている事業者は二酸化炭素(CO2)も低減できる。既存の水溶性フェノール樹脂に対して安全性や使い勝手を大きく向上して置き換えを図ることに加え、耐熱性や難燃性を生かしてエポキシ樹脂やアクリル樹脂の代替および添加剤的用途も掘り起こす。まずは日本、アジアを中心に2025年に年間50億円の販売を狙う。続きは本紙で

開発した低VOCの完全水溶性フェノール樹脂

水で希釈しても白濁、沈殿が起こらない

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