住友化学はリチウムイオン2次電池(LiB)向けにアラミドコーティングタイプの絶縁膜(セパレーター)の生産能力増強に動く。韓国子会社の工場でセパレーターの表面に塗工するアラミド樹脂を生産する建屋を新設し、2023年をめどにアラミド塗工セパレーターを現状比1・5倍の年6億平方メートルまで生産できる体制を整える。アラミド樹脂をセパレーターに塗工するラインなども顧客の生産動向に応じて順次増強する計画。電気自動車(EV)やスマートフォンなどでは車両や機器の長時間駆動を可能にする高容量系LiBの需要が増している。同LiBには高い安全性が求められるとあって、優れた耐熱性を誇るアラミド塗工のセパレーターに注目が集まっている。従来のEV向けに加え、今後の顧客の拡大を見越し、安定的な供給体制の構築とともにコスト対応力にも磨きをかける考えだ。続きは本紙で

コスト競争力も訴求し旺盛な需要に対応していく

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