化学大手8社の2019年4~12月期決算が出揃った。本業の儲けを表す営業利益は全8社とも減益となり、世界経済低迷の影響が色濃く反映された。ただ、この10年進めてきた汎用化学の構造改革と機能化学へのシフトというポートフォリオ変革が奏功し、8社合計の売上高営業利益率は9・5%と、厳しい環境下でも稼ぐ体質が定着しつつあることが見てとれる。しかし先行きの不透明さは根強く、通期予想の売上高営業利益率は9・1%と目減りしている。不透明の最たる例が中国の新型ウイルス。この影響を通期予想に織り込んだのは三菱ケミカルホールディングス1社だけで、事態が深刻化すれば業績直撃は避けられず、動向が注視される。続きは本紙で

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