化学大手8社の2022年3月期決算が出揃い、営業利益合計(国際会計基準の三菱ケミカルホールディングス、住友化学、三井化学はコア営業利益)は4年ぶりに過去最高を更新した。一方、23年3月期は予想を見送った信越化学工業、東ソーを除く6社のうち3社が営業減益を見込む。原油・ナフサをはじめとする原燃料価格が高止まりし、前期に好況だった石油化学製品の市況要因が剥落するほか、中国やウクライナといった地政学リスクもはらみ、不確実性が高まっていることが主因。一方、これまで進めてきたポートフォリオ改革により機能性の高い高付加価値製品が順調に拡大しており、原燃料高に対しタイムリーに製品転嫁できるかどうか、これらの稼ぐ力がカギを握りそうだ。続きは本紙で

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