化学大手8社の2020年10~12月期決算は、7社が前年同期に比べ営業増益(国際会計基準の企業はコア営業利益)となった。8社の営業利益合計は同20%増加し、コロナ前への回復が鮮明になっている。堅調な半導体産業のほか自動車産業が上向き、塩化ビニル樹脂、MMA(メチルメタクリレート)、フェノール、クロルアルカリといった基礎化学品の市況上昇も増益を後押ししている。これを踏まえ、三菱ケミカルホールディングス、旭化成、三井化学、東ソーの4社が通期予想を上方修正した。ただ21年1~3月はコロナ感染再拡大の懸念が残るほか、基礎化学品の市況動向など不透明な材料も少なくなく、慎重な姿勢を崩していない。続きは本紙で

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