後藤茂之厚生労働大臣は13日の閣議後会見で、塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症経口薬について、「企業の意向があれば、緊急承認制度の可否を審査していく」と語った。また、同薬の条件付き承認の可否については、「現在審査中で具体的なことは言えないが、迅速に対応する」と述べるにとどまった。

 塩野義のコロナ経口薬については、2月末に条件付き早期承認制度の申請が出され、現在、医薬品医療機器総合機構(PMDA)で審査している。ただ、同制度は緊急時を想定したものではなく、GMP調査の免除など早期承認のための制度が不十分。このため、塩野義は有効性については推定のみで承認可能な緊急承認制度で改めて申請することも「十分、考えられる」(手代木功社長)としている。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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