厚生労働省は、国内4つ目となる新型コロナウイルス感染症治療薬を承認するかを判断する薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会を19日に開く。6月29日に中外製薬が申請した抗体カクテル療法が審議の対象。米国では重症化因子などを持つ軽症から中等症患者を対象に緊急使用許可(EUA)を受けている。承認されれば日本では初の軽症者向けの治療薬となる見通しだ。

 回復した患者から得た2種類のウイルス中和抗体「カシリビマブ」「イムデビマブ」を組み合わせ、投与する。米リジェネロンが創製し、中外親会社のスイス・ロシュを通じ、導入した。薬事承認後の供給契約も日本政府との間で結んでいる。申請時に中外は特例承認の適用を希望しており、同部会を通れば、速やかに承認という流れとなる。

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