厚生労働省の専門部会は国内で4例目の新型コロナワクチンの承認可否をきょう18日に審議する。米バイオ製薬ノババックスの開発品で、武田薬品工業が昨年12月に承認申請していた。日本での製造や流通を武田薬品が担い、国内製造のワクチンとしてはJCRファーマが原液を製造する英アストラゼネカ製に次ぐ2例目。政府は2022年に1億5000万回分の供給を受ける契約を昨年9月に結んでいる。

 製品名は「ヌバキソビッド筋注」でウイルス抗原のたんぱく質を昆虫細胞で培養して作る「組み換えたんぱくワクチン」。承認されているメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンやウイルスベクターワクチンと種類が異なる。組み換えたんぱくワクチンは子宮頸がんやB型肝炎などのワクチンで実用化されている。

 ノババックスのコロナワクチンは欧州やカナダで承認ずみ。厚労省は承認した場合、初回免疫、追加接種の両方を想定している。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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