厚生労働省は、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、対象年齢を16歳以上から12歳以上に引き下げることを決めた。ワクチンの保存条件も変更し、医療用冷蔵庫で最大1カ月保存できるようにする。28日に開催した薬事・食品衛生審議会(薬食審)の専門部会で報告した。きょう31日にも添付文書を改訂し変更が適用となる見込み。

 ファイザーが12~15歳の約2300人を対象に行った米国の治験結果を基に、対象年齢を12歳以上に引き下げる。治験では発症予防効果を示す有効率が100%のデータを得て、米国などでも12歳以上への変更が先ごろ緊急承認された。

 ワクチンの保存条件も緩和。これまで医療用冷蔵庫(2~8度C)で承認されていた保存期間は最大5日だったが、1カ月に延長する。

 いずれの変更も薬事承認の一部変更申請ではなく、添付文書を改訂するかたちで適用される。近く開催する厚生科学審議会で、コロナワクチンの臨時接種事業でも同様の年齢変更を認めるか議論される見通し。変更されれば12~15歳も公費による接種が可能になる。

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