厚生労働省は24日、ロシュ・ダイアグノスティックス(東京都港区)の新型コロナウイルスの抗原検査キットについて一般用検査薬(OTC)として承認した。同省は今月17日の専門部会で医療用に承認した同検査キットをOTC化することを決めており、この方針を決定してから承認したのはロシュ製品が初めて。ロシュは今月19日に申請を出していた。同社は9月中旬の発売を予定している。

 承認したのは「SARS-CoV-2ラピッド抗原テスト(一般用)」。専用の測定装置は不要で、鼻腔ぬぐい液を検体に使い、約15分で結果が分かる。ロシュは薬局・ドラッグストアでの対面やインターネット販売向けに供給する。同社はこれまで同様の製品を医療用の体外診断用医薬品として販売してきた。

 OTC向けの価格は検討中。医療用の流通量を維持しながら、OTC用の製造量を上げて市場ニーズに対応するとしている。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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