米モデルナは、同社が開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、日本向けに4000万回以上を供給することで厚生労働省と交渉していることを発表した。ワクチンの流通、販売は武田薬品工業が担う。承認されれば、2021年上半期から供給を始める予定。合意にいたれば、日本政府が同年中に海外から調達するコロナワクチンは合計1億4000万人分以上に増える見込み。

 来年上半期から4000万回以上のワクチンを日本へ供給することについて厚労省と協議している。モデルナのワクチンは1人2回接種する前提で開発が進められており、2000万人分以上が日本向けに確保される見込み。国内の流通や販売は武田薬品が行う。武田がコロナワクチンの国内販売などを受託するのは2つ目。米ノババックスの開発品を国内開発・製造する契約を結んでいる。

 モデルナのワクチンは世界で最も開発が進んでいるコロナワクチンの一つ。7月末から米国で最終治験が進行中。米国にまず1億回、欧州に8000万回分を供給することも決まっている。

 厚労省は、来年6月末までに米ファイザーから6000万人分、来年中に英アストラゼネカからも6000万人分(1人2回接種の場合)調達することで両社と基本合意している。

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