厚生労働省は29日、米モデルナが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、来年中に5000万回分の供給を受けることで合意したと発表した。薬事手続きや流通は武田薬品工業が行う。世界で最も開発が進んでいるコロナワクチンの一つ。日本政府が同年中に海外から調達するコロナワクチンは、合計1億4500万人分以上に増える見込み。武田がコロナワクチンの国内流通などを受託するのは、米ノババックスに続き2つ目。

 モデルナが開発中のコロナワクチンについて、まず来年上期中に4000万回分、同10~12月期中に1000万回分を日本向けに供給する契約。日本での承認申請手続きや流通は武田薬品が担う。日本政府が供給枠を確保した海外のコロナワクチンは、米ファイザー、英アストラゼネカ(AZ)との契約分を含め1億4500万人分(1人2回接種の場合)以上になる。

 モデルナのワクチンは米国などで最終段階の臨床試験が行われており、3万例の登録が完了。米国では11月末にも緊急使用許可(EUA)を申請できる見通し。ファイザーや第一三共の開発品と同様mRNAベースの遺伝子ワクチン。

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