厚生労働省は12日に開いたワクチン専門部会で、先月始まった米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への先行接種で、複数の臓器にアレルギー反応が起きるアナフィラキシー症状が36例報告されたと発表した。10万人接種当たり約20人に相当し、報告例には症状が疑われるケースも含む。欧米の報告件数と比べて多いものの、統計手法が異なるため、単純には比較できないとした。今後、国際的な分類基準にあてはめて分析を続ける。死亡は1例あったが、接種との因果関係は評価できておらず、厚生労働省は詳細を調査するとした。

 3月7日までの推定接種者数は4万6469人で、副反応疑いの報告数は男性が3人、女性が18人だった。アナフィラキシー症状はアレルギー既往者に出るケースが多かった。

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