国内の石油化学設備の高稼働が続いている。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、主要顧客の一つである自動車産業の生産が大きく落ち込んだ3~5月の間も、ナフサクラッカーの平均稼働率は9割前後を維持し今後、自動車産業が回復すれば、稼働率はさらに高まるシナリオも否定できない。しかし高稼働を保った背景には、複数の設備が定修に入り供給が絞られた要因もある。自動車が回復し稼働率が上がっても、供給が戻るため縮小したマージンは回復が遅れる可能性がある。最大の懸案は、中国で相次ぎ建設された大型の石化設備がいつ動くか。「アジアの石化需給・市況は数年厳しい状況が続く」と指摘する関係者もいる。続きは本紙で

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