厚生労働省は16日、英アストラゼネカ(AZ)製の新型コロナウイルスワクチンを新たに約900万回分海外へ提供したと発表した。政府は日本で製造したコロナワクチン約3000万回分を海外供与する方針で、今後も段階的に提供していく。

 今月1日から15日までに、ベトナム、インドネシア、台湾に各約200万回分、マレーシア、フィリピン、タイに各約100万回分を出荷した。日本政府は約3000万回分を海外供与する方針で、6月に提供した台湾の約124万回分、ベトナムの約100万回分と合わせると、これまでに約1124万回分を提供したことになる。

 提供するのは、日本で製剤化されたAZ製コロナワクチン。第一三共子会社、KMバイオロジクス、ニプロファーマが製剤化を受託している。AZは1億2000万回分を日本へ供給し、うち3000万回分を今年3月末までに供給する契約を結んでいた。日本では薬事承認はされたが、現状、公的接種事業で使われるめどが立っていない。

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