塩野義製薬は28日、同社が開発中の新型コロナウイルスワクチンの生産技術移管についてベトナム政府との間で協議を進めていることを明らかにした。現地報道では合意したとしているが、塩野義は「協議しているのが事実だが、詳細に関する最終合意にはいたっていない」(広報)としている。また、日本国内で行っている同ワクチンの開発・生産計画に影響は及ぼさないともした。

 ベトナムからの報道によると、塩野義が実用化を目指している新型コロナウイルスを対象とした遺伝子組み換えたんぱくワクチン生産技術を現地企業2社に移転することで合意したとしている。同国でも国産ワクチンの開発に取り組んでいるが、感染が拡大するなか、海外産ワクチンも確保し、抑え込みにつなげようとしているとみられる。

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