米国食品医薬品局(FDA)は、米イルミナ社による次世代シーケンス技術を用いた初の新型コロナウイルス検査の緊急使用許可(EUA)を発行した。新型コロナウイルスは変異を何度も重ねて世界に大流行を起こしている。次世代シーケンス装置はウイルスの遺伝子配列を詳細に把握でき、診断や治療などに研究利用できる。イルミナ社は今年夏までに解析能力を強化する方針。

 イルミナ社の新型コロナ検査は次世代遺伝子解析装置「NovaSeq6000」を用いる。鼻咽頭などの拭い液を検体に使い、最大3072検体を解析できる。検査結果は24時間以内に取得できる。ウイルスの遺伝子配列を詳細に解析できるのが特徴で、98個の特定のゲノム領域を増幅して解析する。

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