富士フイルムは15日、バイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)を手がける海外子会社のフジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ(FDB)が米ノースカロライナの拠点に続き、米テキサスの拠点でも新型コロナウイルス感染症ワクチン候補の原薬の製造を開始したと発表した。英国拠点においても同原薬の量産準備を始めており、安定供給に向けた取り組みを加速させる。

 米政府の助成の下、テキサス拠点で進めてきた2000リットル細胞培養タンク9基の設置を完了させ、米ノババックス(メリーランド州)が開発中のワクチン候補「NVX-CoV2373」の原薬製造を開始した。また、同原薬の量産準備を進める英国拠点には13日(英国時間)、ジョンソン首相が視察。FDBは今後、米ノースカロライナ拠点から移管した生産プロセス技術などを用いて英国拠点でも原薬製造を行っていく方針だ。

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