富士フイルム和光純薬は27日、インドで多く見られる新型コロナウイルスの「E484Q変異」を高感度に検出できる研究用試薬を発売したと発表した。発売中の「L452R変異検出キット」と併用することで、いわゆるインド型のなかでも「L452R」と「E484Q」の2つの変異を有する型を特定できる。検出時間の目安は前処理と合わせると100分。

 「E484Q変異検出キット」はワンステップRT-qPCR法に用いる。独自の設計手法により開発した。鼻から拭った検体、唾液のどちらにも対応している。

 同社は新型コロナウイルスの変異株を検出できる試薬を次々と開発し、行政検査機関などに提供している。陽性検体に各種キットを組み合わせれば、(1)英国型(N501Y変異)(2)南アフリカ型・ブラジル型(N501Y・E484K変異)(3)インド型・カリフォルニア型(L452R変異)(4)インド型(L452R・E484Q変異)-のいずれに該当するかを判定できる。

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