島津製作所は、自社の「新型コロナウイルス検出試薬キット」を用いた唾液によるPCR検査で、鼻咽頭拭い液と遜色ない結果を得たと発表した。医療従事者への飛沫感染防止や、簡易化による検査機会の拡大が期待できる。日本医師会の提案による精度評価に協力した北海道大学病院(札幌市北区)では、入院患者の手術時に罹患の有無を調べるスクリーニング検査で試験的に採用される。

 同社は、RNA抽出・精製工程を不要とし、従来90~120分かかっていた検査を約60分に短縮する同キットを4月20日に発売。以降、20万検体分(2000キット)以上を供給してきた。月10万検体分であった生産量も月30万検体分に引き上げた。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る