新型コロナウイルス感染症が広がるにつれ、街ではさまざまな色柄のお手製布マスクを着用している人を目にする機会が増えた。布マスクを自作するうえで重宝されているのが、コニシの接着剤「ボンド 裁ほう上手」シリーズ。針や糸、ミシンがなくても簡単にマスクが作れる。「YouTube」で取り上げられたこともあり、販売本数を大きく伸ばしている。

 裁ほう上手は布用の水性ウレタン樹脂系接着剤。塗るだけで生地同士を貼り合わせられ、洗濯、ドライクリーニングしてもはがれにくい。チューブタイプとスティックタイプがあり、ズボンやスカートのすそ上げ、通園かばんや巾着袋作り、体操着への名札付けなど幅広く利用されている。

 不器用な人も簡単に「裁縫」を行えるため布マスク作りで着目され、一般消費者がYouTubeで裁ほう上手を用いた布マスク作りを紹介したこともあってスティックタイプを中心に需要が増大している。4月の販売本数は約29万本。関東でのテレビコマーシャル放映を受け約23万本を記録した19年6月を大幅に上回った。

 コニシでは布マスク作りでの安全性を確認できたことから、専用ウェブサイトでスティックタイプを用いた「プリーツマスクガーゼ付き」「プリーツマスク」「立体マスク」「マスクケース」の作り方をイラストを交えながら紹介。YouTubeの同社公式チャンネル「KONISHI BOND ch」では動画を公開している。

 裁ほう上手はコンビニ、ホームセンター、手芸店、スーパー、通販サイトなどで購入できる。

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