後藤茂之厚生労働大臣は19日の閣議後会見で、同日付で承認したノババックス製の新型コロナワクチンについて、「予防接種法上の予防接種にするか、ワクチン分科会で議論を進める」と語り、「引き続き、最新の科学的知見を踏まえながら対応していく」とした。

 ノババックス製の新型コロナワクチンについては、昨年9月に1億5000万回分の供給契約を結んでおり、6月上旬までに計10万回分を医療機関へ配送する計画。後藤厚労相は、「多様性確保のためにも、実績のある組み換えワクチンが加わる意義は大きい」と期待感を示した。

 また、国産ワクチンの開発支援をめぐっては、「2021年度補正予算で2562億円を用意している」とし、「国内で開発できる体制確立は危機管理上、重要になる。1日も早く実用化できるように引き続き支援を進めていく」と意気込んだ。

 ワクチンの4回目接種では「実施するか否か、行う場合は接種間隔や効果持続期間について、専門家の意見を踏まえて検討していく」とした。接種券の送付事務などに対しては、「円滑に接種ができるように自治体の意見を踏まえて対応する」と述べるにとどまった。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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