カーボンリサイクルの実現に向けた官民の動きが加速している。菅義偉首相は10月26日、温暖化ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする目標を表明した。水素や大容量蓄電池、洋上風力などとともにカーボンリサイクルの社会実装が急がれる。経済産業省が10月13日に開催した第2回「カーボンリサイクル産学官国際会議2020」に登壇した小林喜光カーボンリサイクルファンド会長(三菱ケミカルホールディングス会長)は「脱炭素の考え方で問題を解決できるのか。炭素を資源、燃料として循環する視点に立つべき」とし、従来の炭素悪者論では問題解決にならないことを強調した。日本では昨年6月に策定した「カーボンリサイクル技術ロードマップ」に沿って、社会実装に向け技術開発、実証事業が進められている。50年以降を見据えた長期展望に立った取り組みの現状、今後の見通しを紹介する。続きは本紙で

産学官国際会議で小林会長は資源化・燃料化の重要性を訴えた

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

エネルギー・素材の最新記事もっと見る