政府は16日、新型コロナワクチン1億4500万回分を追加購入すると発表した。米ファイザー製を7500万回分、米モデルナ製を7000万回分を追加で調達する。今年下期に供給予定で、4回目接種を行う場合も全国民に供給できる量を確保した。

 ファイザーとは今年の供給分としてすでに1億3000万回分を購入することが決まっており、合計2億500万回分になる。モデルナの今年の供給量も計1億6300万回分に増える。現在行っている3回目接種だけでなく、4回目用のワクチンも全国民に行き渡るめどが立った。

 モデルナによると、開発中の改良ワクチンも対象になる。同社は従来株とオミクロン株の両方に対応した2価ワクチンなどを開発しており、今秋の実用化を目指している。

 政府はまた、コロナ治療薬も追加で300万回分確保したことを公表した。経口治療薬や中和抗体が対象だが、具体的な製品名は非開示。塩野義製薬などが開発している国産の治療薬については治験の支援を倍増する。具体的な支援策は近く発表予定。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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