富士フイルム和光純薬は3日、新型コロナウイルス感染症の検査キットを15日に発売すると発表した。リアルタイムPCR法で従来4時間以上要していた検査時間を約1時間半短縮できる。全国のPCR検査実施機関に供給する。
 新型コロナ用遺伝子検出キットは反応試薬に加えて、国立感染症研究所が公示しているプライマーとプローブなどを一式揃えた。検査キットの生産は大阪工場(兵庫県尼崎市)で行う。
 PCR検査は検体の前処理、RNA抽出、RNAをDNAに転換する逆転写反応、DNA増幅の工程を経て結果判定を得る。一連の工程にこれまで4~6時間要していたが、同社開発のキットは約90分短縮でき、協力会社のニッポンジーン(東京都千代田区)の新規RNA抽出キットを組み合わせれば全工程を約2時間縮められる。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る