サラヤ(大阪市東住吉区)は大阪大学微生物病研究所と共同研究契約を締結し、自社の製品や除菌成分における新型コロナウイルス病原体を用いた有効性評価試験を開始すると発表した。国際的な標準試験法である欧州規格のなかで、実際の環境を模した負荷物質を加えた条件においてウイルスに対する有効性評価を検証するEN14476を採用。衛生関連用品や家庭用・業務用洗浄剤のほか、各種除菌成分などの有効性を評価する。

 新型コロナウイルス病原体の危険度に対応したバイオセーフティーレベルの実験室を持つ阪大との試験期間は9月まで。取得した高度なエビデンスに基づき、新型コロナ対策の構築や提案を行うことで感染予防や感染者数の拡大防止に役立てたい考え。

 サラヤでは医療・福祉施設や公共施設をはじめ、食品関連施設、一般家庭向けにエビデンスを重視した衛生関連製品の開発と感染症や食中毒予防対策など衛生に関わる情報提供を行っている。とくに微生物学的評価の実施においては専門の部隊を設け、実に500株以上にも及ぶウイルスや細菌を扱うとともに、早くから世界に通用するエビデンスデータの取得に取り組んできた。

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