米ファイザーと独ビオンテックが開発している新型コロナウイルスワクチンについて、来月にも予定している承認申請を延期する要望が研究者から出ている模様だ。安全性などを十分確認するため、申請は11月後半以降にすべきとの考え。研究者ら60人超がファイザーに宛てた書簡として、米ブルームバーグ通信が報じた。

 ファイザーは、米国などで実施中の第2/3相臨床試験(P2/3)結果が来月中にも判明し、米国の緊急使用許可(EUA)申請も同月中に行う目標を掲げている。だが報道によると、大学研究者ら60人以上が申請時期を遅らせることを求める書簡をファイザーに送った。2回目の接種から少なくとも2カ月間は観察してから申請を判断すべきと主張している模様。書簡は、元米国食品医薬品局(FDA)高官や米ジョンズ・ホプキンス大学教授ら6人による署名で作成された。

 P2/3は合計4・4万例の症例登録を目標にして進められている。今月28日時点で3・5万例超の登録が完了し、うち2・4万例以上が2回目の接種を完了した。

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