京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と大阪府などは新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けて連携する。京都大学医学部附属病院、大阪市立大学大学院医学研究科を加えた4者が検査体制の強化や疫学研究で協力する。

 大阪府はCiRAから新型コロナウイルス遺伝子検査機器11台の貸与を受け、地域外来や検査センターなどに導入。1日当りのPCR検査能力を約600件増の約2000件に拡大。最終的に3500件を目指す。

 また京大と大阪市大は新型コロナウイルス感染症の血清動態を明らかにし、医薬品の開発、iPS細胞を用いた病態解明に取り組むとともに、検査体制の最適化と疫学研究を3年間にわたり進める。

 CiRAの山中伸弥所長は大阪府庁で会見し「感染拡大の第2波を食い止め、経済活動への影響も抑えたい。そのためには感染者を素早く同定し、隔離することが最重要。4者による連携を通じて検査法の向上に貢献したい」と語った。

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