日本化学工業協会は20日、三菱ケミカルの福田信夫代表取締役を次期会長に内定したと発表した。5月就任予定で任期は2年。新型コロナウイルスの長引く流行やウクライナ情勢などで先行きの不透明感はいぜん強く、化学業界全体としてカーボンニュートラルへの対応も求められている。福田新体制は従来以上に指導力や発信力が問われる局面でバトンを引き継ぐ。

 新体制は5月27日に開催予定の定時総会、理事会を経て正式に発足する。副会長には、住友化学の岩田圭一社長、AGCの島村琢哉会長、東ソーの桒田守社長、カネカの田中稔社長が就く。

 次期会長の福田氏は1981年に三菱化成工業(現三菱ケミカル)入社後、石油化学部門を長く歩み、19年に三菱ケミカル代表取締役に就任。22年から親会社の三菱ケミカルホールディングス(HD)代表執行役エグゼクティブバイスプレジデントチーフオフィサーも兼務する。

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

セミナーイベント情報はこちら

経営の最新記事もっと見る