日本光電は、主力工場の富岡生産センタ(群馬県富岡市)でマスク型の人工呼吸器「NKV-330」の増産体制を構築すると発表した。詳細は今後詰めるが自動車メーカーなどの協力を受け、日本政府とも連携しながら今後6カ月間で1000台の供給を目指す。足元の生産能力は月30台。部品の発注量を増やすなどして増産を推進する。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、人工呼吸器の需要が高まっていることに対応する。

 気管内挿管や気管切開を行わない人工呼吸管理「NPPV(非侵襲的陽圧換気)」を行うNKV-330は、同社初の自社製人工呼吸器。それまではスイス社の輸入品を扱っていたが、2019年7月に発売し国内外の医療機関に提案を進めている。自発呼吸のある軽症患者を対象とするが、医師の判断で気管チューブに接続して使用することも可能という。

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