日本ベクトン・ディッキンソン(東京都港区)は、新型コロナウイルスの感染の有無を判定する抗原検査キットの製造販売承認を取得した。鼻の浅い部分で採取した検体を用い、前処理後15分程度で結果がわかる。結果は専用の装置の液晶画面に表示され、データ管理できる。価格は30テスト分で18万円。

 検査キットは先月28日に発売した。イムノクロマト法でウイルス抗原の一種、RNAタンパクを調べる。鼻の入り口から2センチメートル程の浅い部分でとれる検体で検査できるため、くしゃみなどによる飛沫感染リスクを抑えられる。医療従事者の監視下で、患者自身が検体を採取して検査することもできる。

 得られた結果はバーコードによって管理でき、同社のPCR検査機器や電子カルテと連携できる。検査装置は手のひらサイズで、患者の場所に合わせて検査ができる。

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