日産化学は再生医療分野において間葉系幹細胞(MSC)培養用足場材「FCeM Cellhesion-MS」を開発した。同足場材はMSCを大量培養できるだけでなく、MSCの機能を向上させることが分っている。動物試験では、同足場材で培養したMSCは、従来の平面培養された細胞に比べ約7倍の抗炎症作用を示しており、さまざまな疾患への治療応用が期待されている。まずは今期中にも再生医療等安全性確保法のもとで自由診療などを手がけている医療機関に対して供給し、早期の事業化を目指す。臨床実績を積み上げた後は、製薬企業などへの供給も視野に入れる。中長期的に数十億円規模のビジネスに育成する方針だ。続きは本紙で

間葉系幹細胞を大量培養できる足場材

細胞培養時の走査型電子顕微鏡画像(足場材を土台に真球状の間葉系幹細胞が増殖している)

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