昭和電工は、コンデンサー用アルミ箔の基盤強化を推進する。中国江蘇省の昭和電工アルミ(南通)有限公司(SDAN)では、年内に現状比1割増の月産1100トン体制に拡充する。同国市場の展開加速を目的に、2022年からは現地ローカル企業との連携による母材からの一貫生産を開始する。年内にパートナーを決定し、21年中に連携形態を詰める方針。現在、SDANに中間製品を供給する堺事業所(大阪府堺市)では、ハイエンド品の拡販に取り組み「同品の国内シェアを4割以上に高め、収益の安定化を図る」(アルミニウム事業管掌江田浩之執行役員)。 高純度アルミ箔は、昭和電工のアルミ圧延品事業の主力製品。注力する高容量・高強度のハイエンド品は、電子部品の小型化に貢献することから、近年需要が拡大している。同社では、第5世代通信(5G)の社会実装化や電動車普及を背景に底堅い成長が見込める中国および日本市場で事業基盤を強化し、5年後の同事業の営業利益率を10%に引き上げる計画だ。続きはこちら

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