キョーリン製薬ホールディングス(HD)は17日、子会社の杏林製薬が米メルク日本法人MSDと新型コロナウイルス感染症治療薬「モルヌピラビル」の日本国内でのコ・プロモーション契約を結んだと発表した。これにともない今月31日から両社で情報提供活動などを開始する。両社は昨年12月に提携に向けた交渉権に関する覚書を交わしていた。

 メルクが開発したモルヌピラビルは日本で初めて承認を取得した同感染症経口薬。重症リスクのある18歳以上の軽症~中等症患者が対象で、昨年12月に特例承認を取得した。現状、政府が全量を購入し、必要な医療機関に供給しているが、安全性についての情報などを医師らに提供、適正使用を進めるため、杏林と提携することとした。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る