東京化成工業(TCI)は、人工の硫酸化糖鎖である硫酸化ヒアルロン酸を試薬として市場投入した。硫酸化ヒアルロン酸はFGF(線維芽細胞増殖因子)などの成長因子を保護する機能を有するため、医療用マテリアルとしてヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)用培地添加剤や、創傷治癒促進剤向け添加剤、抗体産生細胞向け培地添加剤などへの応用が期待されている。とくにヒトiPS細胞培地向けはFGFフリーへの道が拓けるため、細胞培養の低コスト化、再生医療の産業化に大きく寄与する可能性がある。まずは試薬として提供するが、製薬、培地メーカーの製品化を支援することで最終的には原料供給を目指す。続きはこちら

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