東邦ホールディングス(HD)は17日、完全子会社の東邦薬品(東京都世田谷区)がキュービクス(石川県白山市)が開発した新型コロナウイルス検出キットの独占販売権を獲得したと発表した。検体と試薬を混ぜるだけでPCR検査を行えるほか、前処理作業などが不要なため、現場の負担軽減につながるのが特徴。今後、東邦グループが持つ販路を通じ、売り込みを進めていく。

 キュービクスは2004年に創業した金沢大学発ベンチャー。血液由来のRNA発現解析による消化器系がんの受託判定サービスを展開している。これまでの経験を生かすかたちで新型コロナウイルス検査キットを開発し、21日に発売する計画だ。検査薬市場での実績や専門の物流センターがあることなどを勘案し、東邦グループを選んだ。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る