楽天グループは21日、神戸市などと、新型コロナワクチンの大規模接種体制を市内に構築すると発表した。「ノエビアスタジアム神戸」を会場に、31日から接種を始める。接種に携わる医師らは神戸大学、東京慈恵会医科大学外科講座などから派遣する。まず1日1000人で立ち上げ、同5000人にまで拡大する計画。産学官連携による大規模接種体制の確立は国内初の取り組みとなる。

 神戸市を実施主体に、大規模接種を進めていく。接種に使うのはファイザー製のワクチン。平日はSBSメディカル、週末は神戸大の医師や看護師らが担当する。慈恵会医科大外科講座の医師は、平日、週末ともに接種を行い、12月28日まで協力する予定だ。

 同日会見した楽天グループの三木谷浩史会長は、コロナ禍を乗り越えていくためには「民間、アカデミアも一丸となるべきだ」と強調。現在、進行中の高齢者接種が完了後も、「置いておきたい」と語り、「一日も早く若い世代にも届くようにしたい」と意義を訴えた。

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