武田薬品工業は21日、新型コロナウイルスワクチン「TAK-919」の国内第1/2相臨床試験(P1/2)を開始したと発表した。米モデルナから国内導入したメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンで、海外ではすでに接種が開始されている。最短で5~6月頃に速報結果が出る見通し。

 20歳以上の健康成人200例を組み入れ、ワクチンの安全性と免疫原性を評価する。墨田病院(東京都墨田区)、ピーエスクリニック(福岡市)の2カ所で実施。承認審査に必要な主要データは最短で5月頃にまとまる見込み。米国で約3万例を登録した同ワクチンの海外P3では、発症予防効果の有効率が94%超を記録している。武田は国内治験と並行して、海外P3を根拠に承認申請する考え。

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