炭素繊維の産業構造が変貌を遂げつつある。なかなか終息の見えないコロナ禍の影響で、同産業にとって最大の収益源だった航空機用途の回復が遅れる一方、風力発電分野の需要拡大がとどまることを知らない状況が続く。風力発電の成長の勢いはコロナ禍に見舞われる現状にあってもさらに勢いを増しており、2019年に2万6000トン規模だった同用途向け炭素繊維需要は21年には4万3000トンと、わずか2年で65%も拡大。炭素繊維需要全体の5割近くを占めるにいたっている。風力発電の伸長によって世界の炭素繊維需給は極めてタイト化しており、今後も続く成長へ供給面での対応策が求められている。(関口裕介)続きは本紙で

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