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 肥料として用いられる硫酸アンモニウム(硫安)市況が高騰している。11月には東南アジア市況(CFR)が1トン当たり410~460ドルと、リーマンショック前の最高値を上回る水準に達した。10月初旬に250ドル以下だったところから急激に上昇。中国の環境規制や自国の農業保護政策を背景に、主要な肥料である尿素が劇的な不足ポジションに移るなかで同じ窒素系肥料である硫安の引き合いが膨れ上がった。この状況は「少なくとも冬の間は続く」(副生硫安大手)とみられている。一部のカプロラクタム(CPL)メーカーなど、副生硫安を製造・販売する企業にとって強力な追い風となっている。続きは本紙で

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