積水化学工業の100%子会社である積水成型工業は6日、抗ウイルス剤・炭酸カルシウム配合ポリプロピレン(PP)樹脂系成形品において、付着した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)オミクロン株の減少を確認したと発表した。樹脂製置き畳や畳表に使用している材料で効果を確認した。今後、旅館・ホテルや飲食店、公共・福祉施設など不特定多数の人々が集まる場所での衛生環境づくりへの貢献を図っていく。

 カチオンポリマー系抗ウイルス剤と炭酸カルシウムなどをPPに配合した成形品の抗ウイルス性能試験を日本繊維製品品質技術センターへ委託し、ISO21702に基づきオミクロン株への効果を確認。その結果、抗ウイルス剤練り込みタイプの成形品においてウイルス数が99%以上減少した。測定条件は作用温度25度C、作用時間24時間。ブラーク測定法により実施した。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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