第一三共は22日、同社が開発した新型コロナウイルスワクチン「DS-5670」の国内第1/2相臨床試験(P1/2)を開始したと発表した。日本人約150例を登録し、安全性と免疫応答を評価する。米ファイザーや米モデルナのワクチンと同じメッセンジャーRNA(mRNA)技術を応用し、国産初のmRNAワクチンになる。
 同5670に対する最初の臨床試験を開始した。20~74歳の健康成人152例を登録する予定で、最初の症例に対する接種が同日行われた。有害事象や副反応に基づく安全性と、中和抗体価やIgG価に基づく免疫原性を評価する。まずは2回接種した場合の評価を行うが、最終的な接種回数や間隔、用量は試験を進めながら見極める。治験薬は、生産子会社の第一三共バイオテック(埼玉県北本市)から供給する。
 5670は、第一三共と東京大学医科学研究所の共同研究で見いだしたmRNAベースのコロナワクチン。すでに実用化されているファイザーなどのコロナワクチンと同様に、長期保存には冷凍庫が必要という。

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