米臨床検査薬メーカーのオーソ・クリニカル・ダイアグノスティックスは、新型コロナウイルス感染症の抗体検査薬について、欧州での販売に必要なCEマーク認証を取得したと発表した。感染初期に発現するIgM抗体、感染後期に発現するIgG抗体などを同時に測定できる検査薬で、感度・特異度は100%。日本でも近く発売予定。

 IgM抗体、IgG抗体、IgA抗体を検出する「COVID-19Total抗体検査試薬」が欧州で販売可能になった。オーソの生化学免疫分析装置「ビトロスTX7600統合システム」などを使って検査する。感度(真の陽性率)、特異度(真の陰性率)がともに100%と精度が高いのが特徴。米国では4月に発売し、緊急使用許可(EUA)も取得。日本でも近く発売予定で、受注を始めている。同社は毎月数百万テスト分の供給をめざして増産を進めている。

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