米国南部から東部を襲った大型ハリケーン「アイダ」が、化学品の製造・供給に甚大な影響を及ぼしている。とくにテキサス州と並んで石油化学の集積地となっているルイジアナ州は、過去最大級の勢力で上陸したため、1週間以上経過したものの停電や洪水の影響が続き、各社は復旧に全力を注ぐが、フォースマジュール(不可抗力による供給不能)を宣言した企業もある。物流に欠かせないミシシッピ川も封鎖が続き、同川沿岸の化学工場は原料や製品出荷の計画変更を余儀なくされている。主要な日系化学企業の工場に大きな被害は出ていないが、電力や物流などインフラ復旧の遅れが長引けば、原料調達や出荷・輸出に支障が生じ、今年2月の大寒波同様、世界のサプライチェーンに影響が広がる恐れがある。続きは本紙で

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