米国食品医薬品局(FDA)は23日、米メルクが開発した新型コロナウイルス感染症治療薬「モルヌピラビル」に緊急使用許可(EUA)を出した。前日に許可した米ファイザー製の治療薬に続き、自宅療養者向けのコロナ治療薬として2つ目の飲み薬になる。ただしファイザー製などより治療選択肢の優先度が低い位置づけで使われる。

 投与対象は、陽性反応が確認されてから5日以内で、高齢者や糖尿病など重症化リスクがある軽症~中等症患者。同剤を1日2回、5日間服用する。骨の成長を阻害する可能性があるため18歳未満には投与しない。胎児の催奇形性の可能性もあるため妊婦にも推奨しない。「ほかのコロナ治療薬にアクセスできないか、臨床的に適応外の場合に」限定するため、ファイザー製などが使えない患者が対象になりそうだ。

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