政府は、米メルクが開発した新型コロナウイルス感染症に対する経口治療薬「モルヌピラビル」を年内にも特例承認する方針だ。24日開催の専門家部会で承認了承後に承認し、年内に医療現場への供給を始める。また、2つ目の飲み薬となる米ファイザーの「パクスロビド」についても、まず200万人分の供給について同社と基本合意した。

 岸田文雄首相は17日、24日の薬事・食品衛生審議会(薬食審)医薬品第2部会でモルヌピラビルの承認が了承されれば「速やかに承認し、年内に医療現場へ届ける」と語った。同剤は今月3日に米メルクの日本法人(MSD)が特例承認を申請している。政府は160万人分の治療薬供給を受けることでメルクと合意しており、まず今年度中に60万人分が納入される見込み。

 ファイザーが開発中のパクスロビドも供給交渉が明らかになった。岸田首相が17日、同社のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)と電話会談し、200万回分の供給契約で基本合意した。納入時期などは今後詰める。同剤も近く承認申請の見通し。

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