米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)グループのヤンセンファーマ日本法人は、新型コロナウイルスワクチンの国内臨床試験を開始したと発表した。高齢者を含む健康成人250例を登録し、安全性などを評価する。開発が先行する米国などでは、今月中に6万例規模の最終治験を始める計画だ。

 日本での第1相臨床試験(P1)は20~50歳の健康成人、65歳以上の高齢者の合計250例を組み入れる。低用量、高用量、プラセボの3群に分け、56日間隔で2回接種する。安全性や反応原性、免疫原性を評価する。

 海外では、7月後半から米国などで1人1~2回接種のP1/2aを実施しており、今月中にはP3へ移行する予定。P3は1回接種のみで有効性を検証する。感染予防効果が証明できれば、2回接種の他社ワクチンより多くの人々に供給可能になる。年明けまでにP3の結果が判明し、来年1~3月に緊急使用許可(EUA)による供給を始めたい考え。J&Jは来年末までに10億接種分以上を供給する計画だが、日本向けの供給について政府と協議しているかは非開示。

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