米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は4日、米国食品医薬品局(FDA)に新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可(EUA)を申請したと発表した。2回接種する他社品と異なり、1回接種のワクチンとして申請した。FDAは今月26日に専門家らによる諮問委員会を開催し、EUAについて審議する。認められれば、米国では米ファイザー、米モデルナに続く3つ目のコロナワクチンになる。

 日本も国内治験と海外第3相臨床試験(P3)の結果を合わせて申請する予定。欧州でも段階的に申請データを提出しており、近く正式申請する。

 FDA申請は、米国などで4万4000例近く登録した治験結果に基づく。中間解析では、1回接種から28日以降の有効率が全体平均66%で、米国に限定すると72%だった。最近増えている変異株に感染した症例も含まれている。

 J&Jのコロナワクチンは、アデノウイルスベクターを使ったワクチン。通常の冷蔵庫(2~8度C)だと3カ月以上、マイナス20度Cだと2年間保存が可能という。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る