神奈川県は精神疾患を持った新型コロナウイルス感染患者を収容するための専門医療機関を設置する。このほど湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)で稼働した仮設病棟など2カ所を指定した。精神科領域、感染症領域それぞれの知識やノウハウが求められるなか、あらかじめ収容先を打ち出すことで迅速な対応につなげる。

 湘南アイパークで立ち上げた仮設病棟、神奈川県立精神医療センターの2つを「精神科コロナ重点医療機関」とし、病棟の一部を充てる。精神疾患は同センターの専門医や看護師が、新型コロナウイルス感染症は湘南アイパーク内の仮設病棟の運営を担う徳州会グループの内科医らが中心となり、相互連携をしつつ、治療に臨む。ともに月内から受け入れを始める予定だ。

 同県では精神疾患を有する新型コロナウイルス感染症患者が生じた際、入院・転院先を探すのに時間を要したケースが出ている。今回、事前に受け皿となる専門医療機関を用意することで、対応の円滑化を図ることとした。

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