「2度目の緊急事態宣言下では9割超が予定通り医療機関を受診する」-。こんな傾向がメディカル・データ・ビジョン(MDV)が行っているサービス利用者へのアンケートで浮かび上がってきた。「対策を病院が徹底しているので不安はない」といったことなどが大きく、流行の拡大状況次第だが、受診控えが話題となった春とは一転、今回、病院で閑古鳥が鳴くことはなさそうだ。

 同社が提供するパーソナルヘルスレコード(PHR)システム「カルテコ」利用者を対象に、今月7日から12日までの6日間、ウェブアンケートを行った。回答者は1240人。「現在、通院していない」とした391人を除く849人の回答を分析した。

 発令後の受診について尋ねたところ、「予定通り受診」が93・64%と圧倒的。「受診取りやめ」を選んだのはわずか1・5%にとどまった。そのほか、「医療機関に相談して延期する」が4・83%だった。

 受診控えが多かった春と異なる行動をとる人が多くなった背景には、感染対策の徹底のほか「延期したが結局、受診しなくてはならなかったため」「病気の悪化、再発が心配」といった回答が寄せられた。「薬がなくなると困るから」「現在の検査値を知りたい」といった声も上がり、状況に応じて必要な行動を選択するようになってきたことがうかがえる。

 一方、オンライン診療の利用については「検討している」が39・6%と4割近くを占めたものの「検討しない」も28・6%と約3割を数えた。また「既に実施」は1%と限られ、根付いているとは言いがたいようだ。

試読・購読は下記をクリック

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

新型コロナウイルス関連記事一覧へ

ライフイノベーションの最新記事もっと見る